お知らせ

大住力先生からのメッセージをお届けします。

2018.04.03

4/21(土)オープニングを飾っていただく大住力先生からのメッセージをお届けします。

 (にんげんクラブ会報誌 4月号より)

 

“ひまわりのやうに”いきる……

 

私は、東京ディズニーランド等を管理・運営するオリエンタルランドに入社し、約20年間、人材育成、運営、マネジメントに携わってきました。

2010年に退職後に、公益社団法人「難病の子どもとその家族へ夢を」を設立しますが、そのきっかけは、あるアンケートの結果でした。

 

日本には難病を患う子どもが20万人いると言われていますが、その子たちからとったアンケートをたまたま見る機会がありました。

それは、「病気が治ったら何がしたい?」という設問への回答の第一位「ディズニーランドに行ってミッキーマウスに会いたい」というものです。

この回答は全体の48・6%も占めていました。

その数字が頭から離れず「誰かがやらなきゃいけない」と自問自答した結果、この団体を立ち上げる決意をしました。

 

設立当初は、子どもたちをミッキーに会わせてあげることしか頭にありませんでした。

ディズニーランドを案内することこそがすべてだと思っていましたが、続けていくうちに限定された場所へ案内するのではなく、家族が本当に欲しい、願う場を創ることと気づくことができました。

 

現在、私たちの活動は東京、大阪を軸としたテーマパーク体験に留まらず、沖縄、広島、和歌山など日本全国で個人や企業など地域の支援者の皆さまとの交流を兼ねたリゾート体験、観光体験も展開しています。

 

さらに、当団体の初の拠点(宿泊機能付研修センター)『Hope&Wishレスパイト・ファミリー・ヴィレッジ』の建設が、いよいよ始動します。

この施設は、難病を患う子どもとその家族全員が、日常を離れ、沖縄という自然豊かな地で、心身ともにリラックスしていただきながら、社会の皆さまとの繋がりを持っていただくことを目的としたコミュニティーです。

テーマは“ 還(かえ)る”。

日常の生活環境は、人それぞれです。

難病を患う家族の環境もそれぞれです。

しかし、人が求める「家族のしあわせ」に大きな差はありません。

ただただ、“一緒に、ともに”ということです。

難病を患う子どもとその家族が沖縄の自然の中、本来の家族に還る。

そしてこの地を訪れる社会の皆さまと“いのちの本質”を見つめ、人間に“還る”場を創ることを目標に、団体設立の10年目に当たる2019年春の竣工を目指していますので、皆さまの温かな応援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

もう一つ、活動を通じて知った大きな気づきがあります。

それは、設立するまでの私は、難病を患う人々は“かわいそうだ”と思っていたことです。

実際に家族と接するようになり、一人ひとりのLife Storyを聴き、交わってみると、全然違うことに気づいたのです。

生きることについて、本気で向き合っている彼らの考え方や生き方の素晴らしさ、まさに「小児難病」「家族・いのち・しあわせ」とは何かを、逆に教えていただきました。

私たちは“支援する側”ではなく、“学ぶ側”だったのです。

その中で、小児難病の問題の本質は、親の、特に「母」の深く温かな愛情の届き先だと気づきました。

そんな彼女たちの愛情や覚悟といったものを深掘していくうちに、「母」に特化してできることはないか、彼女たちの覚悟や生き方を社会に伝える機会はないか、そしてそんな彼女たちが社会に一歩飛び出していける場はないか、と模索していました。

 

船井フォーラムで演奏の機会をいただく女性和太鼓奏団「ひまわりのやうに」は、そうした発想から結成したのです。

メンバー全員、和太鼓と向き合うのは初めてでした。

当初は患児の状態や時間的な問題もあり、参加を断念されるお母さま方もいらっしゃいましたが、現在20名近くのメンバーが、不安を抱えながら過ごす日々の中、月にたった一日だけ集まり、無心でバチを振るい、練習を重ねています。

 

同じ想いを持つ者同士が繋がりを持つことで、励まされ、気づかされ、笑顔を取り戻しています。

和太鼓は、姿勢を正して、胸を張り、顔を上げなければ良い音を響かせることができないといわれています。

他の楽器と少し違って“上手に、正しく”というよりは、いかに“想いを伝え”られるかどうかということだそうです。

 

それは“生きる”姿勢と重なります。

和太鼓を演奏する「母」たちの強くまっすぐ生きる様を、太陽に向かって力強く咲くひまわりに重ねて、女性和太鼓奏団「ひまわりのやうに」と名付けました。

 

皆さまの前で演奏することで、拍手で、声援で、その声が自信に繋がって、「母」たちがより輝き、成長していくことでしょう。

 

医師ではなく、看護、福祉でもない私たちが、できることを皆さまと共に、美しい社会を実現すべく、一歩でも前進できればと願っています。

 

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大住 力(おおすみ りき)氏  公益社団法人 難病の子どもとその家族へ夢を 代表

講演タイトル 「“ひまわりのやうに”いきる…」

日程:2018年4月21日(土) 時間:10:10~11:30

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『舩井フォーラム ザ・ファイナル』ご期待ください!!

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